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水墨画を楽しむ “多彩な”モノトーンの世界へ 
 
 「年配向け」の敷居の高い趣味と思われがちな水墨画。だが、さにあらず。安い道具と基本的なテクニックだけで、身近なものを描いて楽しむことができる。題材も花鳥風月だけとはかぎらない。“多彩な”モノトーンの世界を楽しんでみよう。(森浩)

簡単に
 水墨画といえば、高そうな筆とごついすずり、「着物も買わなくては」という気分にすらなる。ところが、「まずは道具を100円ショップでそろえてみましょう」と、あっさり笑顔で語ったのは水墨画家の小林東雲さん。

 小林さんは今月、初心者でも簡単に水墨画に取り組める入門書『プチすいぼく』(廣済堂出版)を出版した。「水墨画といえば花や渓谷というイメージがありますが、基本的な技法で簡単にオシャレな絵が書けます」(小林さん)

 最初は筆や小皿も安い製品で十分で、紙も天ぷらの敷き紙やコースターなど、水を吸い取りやすいものなら代用可能だ。「何万円もする筆をいきなり買う必要はありません。水筆ペンなど筆ペンを駆使することで水墨画を描くこともできます」と小林さんは“取り組みやすさ”を強調する。

 墨も市販の墨汁で問題ないという。水で薄めるなどしてそばつゆ程度の濃さの墨汁と、てんつゆ程度の薄い墨汁の2種類を用意する。準備はこれで完了だ。


柔軟性
 いざ紙と向かいあう。下書きは不用で、いきなり書き始めるのが水墨画の特徴だ。小林さんは、間違えても別の形に発展させられるところが水墨画の特性だと考えている。「例えば風景を描く場合ですが、間違えて描いた線を枝として生かしてみたり、ポトンと落ちてしまった墨の跡を発展させて月にしたりと、柔軟性があるのが水墨画です」

 『プチすいぼく』では、基本的な筆遣いをいくつか紹介している。これらを組み合わせることで、白黒ながら多彩な表現が可能になるという。主な技法は、先隈(さきぐま)=薄い墨を全体に付けたのち、先端に濃い墨を少し付ける▽片隈(かたぐま)=濃い墨を先端に多めに付け、筆の腹で描く▽両隈(りょうぐま)=薄い墨を含ませた筆を平たくして、両端に濃い墨を付ける▽元隈(もとぐま)=濃い墨を付けた筆の穂先を拭き取ってから描く▽内脈(うちみゃく)=薄い墨を含ませた筆を「▼」の形にして下の部分に濃い墨を付ける-などだ。

 大切なのは“写実主義”になりすぎないことだ。「『~っぽい』で十分。ケーキっぽく見える、ネコっぽく見えるということが面白い。思うままに描くことで水墨画の喜びを感じられると思います」(小林さん)

 完成した作品は水墨画のタッチでありながら、かわいい雰囲気がでている。「堅苦しく考えず、いろんなものを筆で描いてほしい。モノトーンで雰囲気のある絵ができあがるはず」


広がり
 意外や簡単に取り組める水墨画。「これまでの“シニア中心”という流れからちょっと変わってきているように感じます。和の文化を新鮮に感じる若者や主婦が水墨画に興味を持つようになっている」と語るのは国際墨画会会長の香取琴水さんだ。

 香取さんによると、特に人気が高まってきているのが海外だという。同会ではオーストラリアやシンガポール、アフリカにも事務局を設けている。こうした“拡大”を受け、水墨画界では珍しいという独自の学習カリキュラムを作成し、修了者には免許を与えている。「これまでは資格制度も特になかったのが水墨画の世界。意義はあるはず」と語っている。

(2007/06/16 13:54『Sankeiweb』)

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